785: 2015/02/26(木) 12:17:31.83 ID:ZI6suD440
春紀がもしあの時氏んでいたら。
っていうお話。ある曲で浮かんだので。

春伊。
主に春紀視点。ちょい長めかも。
次から→

786: 2015/02/26(木) 12:24:14.94 ID:ZI6suD440
もしもあの時もう少し違う所にいたらあたしは生きてたかも。とか今も思うんだ。

ほんとバカだよな。

これはあたしがもし生きてたらって話。

もしもあたしが伊介様ともっと一緒にいれたなら「好き」って後悔が残らない言ってた。

結構憎らしいとこある伊介様だけど、根はホントいい奴なんだよ。

あ、これ内緒な。

もしもあたしが伊介様に料理作るとしたらカレーかな。

「マズイ」とか言いながら食べそうだよな。やっぱ素直じゃない。

こうやってやりたい事を思ってる今でも伊介様は一秒ずつ進んでるんだ。

あたしは止まったまま伊介様を見ることしかできなくて、すげー辛いよ。

今すぐ会いたい。


787: 2015/02/26(木) 12:27:38.54 ID:ZI6suD440
だけどそれはもう無理なんだ。

あたしは氏んでるから。

それでもあたしは伊介様を忘れないよ。

何も見れないまま、聞こえないまま歩きだしたあたしは。

伊介の声も聞こえないし、笑顔もみれないけど、

それでもあたしは

伊介が大好きだよ。

789: 2015/02/26(木) 12:40:27.75 ID:ZI6suD440
春紀氏亡直後

「…………」

「はーちゃんっ…はーちゃぁん!!」

あたしの目の前にいたのは元気なあいつじゃなくて、あいつの。

寒河江春紀が消えた後のものだった。

「はーちゃん帰ってきてよ!!」

遺体の周りにはあいつの弟、妹がいて「はーちゃん」と泣き叫んでいた。

対するあたしは目の前の現実が受け入れられず立ち尽くしたままだった。

「…伊介さん…ですよね」

「……そう…だけど」

「妹の冬香です」

「……バカの妹は苦労したでしょ」

「……いい…お姉ちゃんですよ」

「氏んだら元も子もないでしょーが…」

「…そ…うですね」

いつの間にかあたしの目からは涙がこぼれていた。

「あ…んたなしでっ…伊介は……誰に世話やいてもらうのよっ……!」

790: 2015/02/26(木) 12:45:17.60 ID:ZI6suD440
あたしの中の春紀の存在は大きかった。

だからこそ前を向かないといけないと思ったの。

だってあたしの中で春紀はずっと生き続けるから。

あたしと一緒に進むから。

「ね、春紀」

あたしは春紀を一生忘れない。

あたしは一生春紀を愛し続ける。

791: 2015/02/26(木) 12:51:28.81 ID:ZI6suD440
あたしは伊介様にひとつ大切なものを置いてったんだ。

ベビーピンクのマニキュア。

あれはあたしの涙と思い出と家族と

好きが詰まってる。

伝えられなかったものはそれに詰め込んだよ。

これ、約束な。

これからも笑っていて。
伊介の笑顔があたしは好きなんだ。

もしもあたしが生きてたなら。
君にどれだけ「好き」を伝えられたかな。
恥ずかしくてあまり言えなかったけど。
言ってあげたいな。

伊介にいつか。

おわり

792: 2015/02/26(木) 12:52:28.29 ID:ZI6suD440
長々とサーセン

書きたかったんです。
曲流しながら書きました。

許してくだせぇ。

引用: 悪魔のリドル短編SS投下スレ