1: 2012/08/09(木) 12:47:58.70 ID:k5kk5o1d0
ちなつ「強化系っ! カッコよくて結衣先輩にぴったりです!」

京子「えー、絶対放出だと思ったんだけどなぁ」ゴクゴク

あかね「あぁっ、お水飲まないで、京子ちゃん。あかり、水見式まだだよぉ」

結衣「……理由を訊こうか」

京子「短気だから」

結衣「だと思ったよ」ゲシッ
2: 2012/08/09(木) 12:49:33.06 ID:k5kk5o1d0
京子「あう。ほらまた~」

結衣「これはツッコミだ」

結衣「大体オーラを絶で閉じてあるんだから痛くないだろ」

ちなつ「センパイ! 私はっ! 結衣先輩なら」

ちなつ「ありったけの念をこめたパンチでも受け止められますよ!///」

あかり「十中八九氏んじゃうよぉ……」

ちなつ「むしろ殴ってくださいっ」

結衣「しないって……可愛い後輩を傷つけたくないし」

ちなつ「か、かわ/// 結衣せんぱいが、あた、あたしを、かwくぁ/////」

3: 2012/08/09(木) 12:51:27.26 ID:k5kk5o1d0
結衣「次、京子、やってみろ」

あかり「あ、じゃあ、あかり、お水入れてくるね」トテトテ

京子「オランジーナでも良し!」

あかり「えぇぇっ!? コンビニにまで買いに行くの!?」

ちなつ「飲む前提で水見式やるのやめましょうよ……」

4: 2012/08/09(木) 12:52:54.21 ID:k5kk5o1d0
ちなつ「のど乾いてるなら、お茶、立てましょうか?」

京子「え、ホントにっ?」ガバッ

ちなつ「粗茶でよければ」

結衣「う~ん」

結衣「ちなつちゃんのお茶は美味しいし、嬉しいけど、とりあえず後にしてもらいなよ」

結衣「まだ皆の念の系統分かってないんだし」

ちなつ「それもそうですね」

京子「うへ~い」ガックシ

京子「アッカリーン、水道水コップ一杯、カルキ増し増しでお願い~」

あかり「はぁーい、入れてくるね~」パタパタ

5: 2012/08/09(木) 12:54:19.85 ID:k5kk5o1d0
あかり「はい、ご注文お待ちどうさま」ソーッ

結衣「お疲れ、あかり」

京子「では葉っぱのフレディを一枚乗せまして……」スッ

あかり「…」

結衣「…」

ちなつ「…」

京子(――"練")

7: 2012/08/09(木) 12:55:19.63 ID:k5kk5o1d0
あかり「はい、ご注文お待ちどうさま」ソーッ

結衣「お疲れ、あかり」

京子「では葉っぱのフレディを一枚乗せまして……」スッ

あかり「…」

結衣「…」

ちなつ「…」

京子(――"練")

8: 2012/08/09(木) 12:55:57.54 ID:k5kk5o1d0

   ズズズ... 

結衣「……おお」

あかり「水の中に」

ちなつ「綺麗な結晶……ってことは、京子先輩」

京子「イエス! 私は具現化系だね」

9: 2012/08/09(木) 12:56:57.18 ID:k5kk5o1d0
ちなつ「え~、なんだかイメージ違いますぅ」

結衣「私は納得かな」

結衣「京子って変なとこでナイーブだし」

京子「流石私の嫁! 分かってるぅー」

ちなつ「ちょっ、結衣先輩は私のお婿さんですよ!」

結衣「どっちにもなれないだろ……」

あかり「京子ちゃん創作活動してるし、あかりはぴったりだと思うなぁ」

11: 2012/08/09(木) 12:59:16.02 ID:k5kk5o1d0
ちなつ「先輩なら」

ちなつ「それこそ水がラムレーズンに変わったって、私は驚きませんでしたけどね」

結衣「ありうる」

あかり「言われてみると、特質じゃないのが意外なくらいだね」

京子「えー?」

京子「私ってそんなカリスマあるように見えるかなー弱ったなー」テレテレ

結衣「いや、まぁ、うん……そういうことでいいや」

ちなつ「結衣先輩がツッコミを放棄したっ」

12: 2012/08/09(木) 13:00:38.59 ID:k5kk5o1d0
京子「はい次。あかりの番ね」

ちなつ「あかりちゃんは……うーん想像つかないなぁ」

あかり「なんだか緊張してきたよぉ」アセッ

あかり「失敗、しないかな」

結衣「あはは、そんな身構えなくても平気だよ」

京子「そそ、ただ念を込めるだけで一発オーケーだから」

あかり「うんっ。そうだよね」

あかり「よ、よーし」

あかり「……」

あかり(発っ!)

13: 2012/08/09(木) 13:02:36.06 ID:k5kk5o1d0

  スッ...

京子「おぉっ」

結衣「葉っぱが」

ちなつ「ふらふら動いてる……あかりちゃん!」

あかり「うん。あかりの念能力はどうやら、操作系みたい」ドヤッ

16: 2012/08/09(木) 13:04:18.32 ID:k5kk5o1d0
京子「次はちなつちゃんかー」

ちなつ「私で最後ですね」

あかり「えぇぇ!? ちょっと待ってよぉ!」

京子「へ?」

あかり「あかりには、ほら、何かコメントとか無いの?」

京子「分かったら分かったで、それしかないって感じだから、別に何も」

あかり「そんなぁ」

17: 2012/08/09(木) 13:05:22.67 ID:k5kk5o1d0
結衣「えーっと……そう! そのお団子!」

京子「あ、あぁ! 操作系の能力にぴったりだね!」

ちなつ「偶に外れたり動いたりしてたのって念のせいだったんだね!」

京子「はい。次」

あかり「雑すぎるよぉ……」

結衣(あかり……不憫な子)

19: 2012/08/09(木) 13:06:34.40 ID:k5kk5o1d0
ちなつ("練"――!)

結衣「…」

あかり「…」

京子「…」

ちなつ「あれ?」

20: 2012/08/09(木) 13:07:46.84 ID:k5kk5o1d0

      シーン...

ちなつ「う、うがぉぉぉぉぉ!」キィィィィン

結衣「これって……」チラッ

京子「うん、そういうことだよね」

ちなつ「はぁっ…はっ…な、んで何も起きないの?」

ちなつ「こういうのは本来あかりちゃんの役目なのにっ」ウルッ

あかり「涙目で酷いこと言われた……」

ちなつ「私って、才能ないのかな」シュン

結衣「いやいや、そんなことないよ」

京子「ちなちゅ、もう水見式の結果は出てるよん」

ちなつ「え?」

21: 2012/08/09(木) 13:09:13.58 ID:k5kk5o1d0
結衣「ちょっとコップの水舐めてみて」

京子「ペロ……これは青酸カリ!」

結衣「いらんボケをはさむな」ポカッ

ちなつ「? わかりました。……うっ、苦っ!」

ちなつ「何で水が……あ」

京子「ふっふっふ、やっと思い出したかね」

あかり「水の味が変わるってことは確か……」

結衣「うん、間違いないよ。ちなつちゃんは変化系だ」

23: 2012/08/09(木) 13:11:56.07 ID:k5kk5o1d0
ちなつ「私の、念が、変化系…」ブツブツ

あかり「ちゃんと判明できて良かったよぉ」ニコッ

ちなつ「えっ? う、うん、ありがとう」

ちなつ「変化系、私が…そして結衣先輩は…」ブツブツ

結衣「ちなつちゃんが変化系っていうのは、出来過ぎっていうかすごくらしいよね」

京子「へっへーん、やる前から私は変化だt…」

ちなつ「結衣先輩っ!!!」ダキッ

24: 2012/08/09(木) 13:12:48.55 ID:k5kk5o1d0
結衣「うぁっ? いきなりどうしたのっ?」

ちなつ「強化系と変化系の相性は抜群だと聞きます!」

ちなつ「これはもはや運命ですよね!」

結衣「どういう運命なのかは知らないが……」

結衣「系統は近いけど、キャラは真逆で相性は良いらしいね」

京子「ちょっと結衣ー!」

25: 2012/08/09(木) 13:13:56.24 ID:k5kk5o1d0
京子「また私のちなつちゃんを独り占めしようとしてるなー!」ダキッ

結衣「おいコラ」

ちなつ「ちょっと京子先輩、のしかからないでくださいよ」

京子「これが私の愛の重さだと思ってくれ!」ズズズ

ちなつ「ひぃっ!?」

結衣「おい、こんなことで念を使うな。大惨事になる」

あかり「…」

京結ちな「あ、"絶"してたんだ」

あかり「やっぱり言われたー!?」アッカリーン

26: 2012/08/09(木) 13:15:24.52 ID:k5kk5o1d0
京子「さて」

京子「みんなの念の系統が分かった所で」

京子「イエーイ、ぱふぱふ♪ お待ちかね! "発"の習得に取り掛かろうZE!」

ちなつ「私たち、やっと本格的な念を使えるようになるんですね」

あかり「待ちに待ってたよぉ。これまで纏と練しかやってこれなかったんだもん」

29: 2012/08/09(木) 13:17:58.20 ID:k5kk5o1d0
※補足

奈々『説明しよう』

奈々『念(=オーラ)とは誰もが持っている生命エネルギーのことだ』

奈々『感情やその日の調子によって総量は増減する』

奈々『本来は体外へ流れ出ている物なのだが、それを塞き止め
   身体に纏わりつかせる技術を"纏(てん)"と呼ぶ。基礎中の基礎だな』

奈々『"練(れん)"はオーラを増大させる技だ。これも基礎であり初歩だ』

奈々『サイヤ人とか、ロックマンが溜め撃ちする時にキュイーンってエネルギー発してるだろ
   あんな感じをイメージすればいい』

奈々『ちなみに"絶(ぜつ)"は、オーラを全く発しないことだ。気配を消すことができるぞ』

りせ『……』

奈々『ん? そうだな。放出系じゃないか、ロックマンは』

30: 2012/08/09(木) 13:19:44.53 ID:k5kk5o1d0
奈々『あ、そうか。念の系統の説明も必要だな』

奈々『まず、念能力は、大きく6種類のタイプに分けられる』

奈々『強化系、変化系、放出系、具現化系、操作系、特質系』

奈々『自分はどの系統に属するのか』

奈々『それを調べるためには水見式という方法が一般的だ』

奈々『コップに水を注ぎ、葉っぱを一枚乗せ、念を込める』

奈々『……』コトッ トクトク スッ

奈々『この時の反応によって、自分の念の系統が分かるんだ』

りせ『……』オォン

奈々『ふむ。松本は特質系だな』

32: 2012/08/09(木) 13:21:28.36 ID:k5kk5o1d0
先生『さて、強化系や具現化系などの、それぞれの特性についてだが』

先生『……面倒になってきた』

先生『詳しく知りたい奴は「HUNTER 念能力」とかでググってくれ』

りせ『……』

先生『いや、そうは言ってもな、松本』

先生『そもそもこんなスレタイで開くような奴らだ。絶対ハンター読んでるだろ』

先生『説明するんじゃなかった』

先生『以上』

りせ『……』

先生『ああ、ブルースは変化系だな』

※補足おわり

33: 2012/08/09(木) 13:22:55.17 ID:k5kk5o1d0
結衣「纏と練はこれからも続けていかなきゃだけどな」

京子「もっちろん! 基本があってこその発!」

あかり「"発"って」

あかり「つまり自分自身の資質を活かした必殺技ってことだよね」

結衣「うん」

結衣「ただ必ずしもダメージを与える必要はないから」

ちなつ「必殺技というより得意技ですね」

34: 2012/08/09(木) 13:24:05.30 ID:k5kk5o1d0
ちなつ「これぞ念能力! って感じです。はぁードキドキしてきた」

京子「ドキドキするちなつちゃんに私はドキドキするぜっ」

ちなつ「でもこっからが大変なんですよね」

結衣「十人十色で正解がないからね、こればっかりは」

京子「ドキドキするぜっ」

ちなつ「うぜぇ……」

35: 2012/08/09(木) 13:25:20.69 ID:k5kk5o1d0
京子「じゃあみんな、これからの活動のことなんだけど」

結衣「切り替え早いな」

京子「これから各自、"発"の修行を始めて」

京子「ゴールデンウィーク挟んだ来週のごらく部」

京子「満を持してのお披露目ってことでよろしく」

あかり「えぇぇぇぇっ!?」

あかり「京子ちゃん、いくらなんでも期間短すぎないっ?」

ちなつ「そうですよ! 念の集大成ですよ?」

結衣「そんな簡単に見つけられるものじゃ……」

京子「自惚れるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドン

36: 2012/08/09(木) 13:27:06.84 ID:k5kk5o1d0
ちなつ「っ」ビクッ

結衣「っ」ビクッ

あかり「っ」ビクッ

京子「……」

京子「ごめん、声のボリュームミスった」

結衣「反省しろ」ポカッ

ちなつ「吃驚した……そこまで大声で怒られること言ったつもりないから吃驚した……」ドキドキ

あかり「音が到達する前に、耳を塞いでて助かったよぉ」

38: 2012/08/09(木) 13:29:56.60 ID:k5kk5o1d0
京子「まぁまぁ」

京子「そんな弱腰にならないでって言いたかったんだよ、私は」

京子「夏休み前くらいには生徒会と戦えるレベルまで持っていきたいし」

京子「作戦も考えなきゃいけないしね! コードごらく部!」

結衣「あの話、本気だったのか」

あかり「勝てばあかりの代まで存続だけど、負けちゃうと即立ち退きなんだよね……?」

京子「勝てばよかろうなのだァァッ!」

ちなつ「生徒会メンバー相手なら、なおのこと時間不足ですよ」

42: 2012/08/09(木) 13:32:56.26 ID:k5kk5o1d0
あかり「時間……あっ! でも、時間なら」

京子「気付いたな、あかり」

ちなつ「どういうことですか?」

京子「いやさ、この世界、サザエさん時空じゃん。時間ならいくらでもいじくれるでしょ」

結衣「それはそうだが……え、そういうのあり?」

結衣「修行に持ち出してくるのはなんだか反則気味な気がするな」

あかり「DBのメンタルとタイムのルームだね」

43: 2012/08/09(木) 13:33:34.10 ID:k5kk5o1d0
京子「さ、時間的な問題は解決したし」

京子「次会う時はその成果を発表……あっ」

京子「ごめん、今の言い間違い」

ちなつ「え?」

京子「皆には"練"を見せてもらう」ドヤッ

結衣「言いたいだけだろ」

44: 2012/08/09(木) 13:34:54.76 ID:k5kk5o1d0
京子「それでは来るVS生徒会戦に向けまして、とっくぅーん――開始!」

結ちなあか「おおー!!!」

こうして、ごらく部4人の、ゆるくない修行の日々が幕を開けた――

46: 2012/08/09(木) 13:38:39.20 ID:k5kk5o1d0
――そして終わった。

ごらく部念能力発表の日、一年教室

あかり「おはよう」ゲッソー

桜子「おはよー、あかり、ちゃん……?」

桜子「なんだか元気ないね、大丈夫?」

あかり「うん……実は最近、発を身に付けようとしてて……」

桜子「あかりちゃん、念の修行してるの?」

あかり「あっ」

47: 2012/08/09(木) 13:39:31.46 ID:k5kk5o1d0
あかり(わわっ、桜子ちゃん、生徒会だよねっ!?)

あかり(近い内に戦うかもしれないのに、あかり無神経なこと言っちゃったよお!)

あかり「あの、そのっ」アワアワ

桜子「分かる! すっごい大変なんだよねー、あれ」

あかり「え」

桜子「私もいざ"発"を作ろうとしたら、悩んじゃってさー……」

あかり「……問題ないんだ」

桜子「どしたの?」

あかり「あ、ううん、何でもない。えへへ」

桜子「? 変なあかりちゃん」

50: 2012/08/09(木) 13:41:35.19 ID:k5kk5o1d0
櫻子「でねでね、行き詰って思ったんだけど、私の念って」

向日葵「おやめなさい、櫻子」パコン

櫻子「いてぇっ!?」

あかり「あ、向日葵ちゃん、おはよう」

向日葵「おはようございます」ニコ

櫻子「な、なにすんだ向日葵!」

向日葵「櫻子、いいですか」

向日葵「自分の能力についての情報を、軽々しく口外してはいけませんわ」

51: 2012/08/09(木) 13:45:02.11 ID:k5kk5o1d0
向日葵「ましてや教室ですのよ。誰が聞いているかわかったものでは……」

櫻子「警戒しすぎぃー」

向日葵「いいえ」

向日葵「念能力者にとって、自分の能力が相手に知られているかどうかは氏活問題ですの」

あかり(向日葵ちゃん意識高いなぁ……流石生徒会)

53: 2012/08/09(木) 13:47:07.96 ID:k5kk5o1d0
櫻子「でもあかりちゃんは友達じゃん! ちょっとくらい」

向日葵「駄目、ですわ」ズイ

向日葵「それとこれとは違いますの。あなたが能力を知られることによって」

向日葵「生徒会に仇なす念能力者に目を付けられれば……」

櫻子「私、そんな弱くないぞ」

向日葵「もしもの話をしているのですわ」

櫻子「考えすぎだってば。それに、私は特攻だ」

櫻子「氏ぬのも仕事に含まれてる。自ら進んで捨て石に――」

向日葵「っ」パァンパァン

櫻子「いてぇ!? 二度もっ!?」

55: 2012/08/09(木) 13:49:14.30 ID:k5kk5o1d0
向日葵「ばかっ、櫻子!」

向日葵「そんなこと分かっています。でも、だからって」ウルッ

向日葵「私は……生きてほしいから…」

向日葵「…あなたとずっと一緒に居たいから、私は……」

櫻子「ひ、向日葵……泣くことないじゃん……」

向日葵「氏ぬなんて、言わないでくださいな」

櫻子「…」

櫻子「ごめん、向日葵」

櫻子「私が悪かったよ」

あかり「」アッカリーン

56: 2012/08/09(木) 13:50:29.72 ID:k5kk5o1d0
向日葵「っ!」

向日葵「ま、まぁ貴方の能力なんていくらでも代えが聞きますからねっ」

向日葵「いつ生徒会を辞めてくれてもいいんですのよ」

櫻子「なっ、やっぱそれが狙いかー!」

向日葵「副会長の座は渡しませんわ!」

櫻子「こっちこそ! 向日葵が副会長なら、私は王になってやるんだからっ!」

あかり「意味が分からないよ……」

58: 2012/08/09(木) 13:51:38.69 ID:k5kk5o1d0
あかり「…」

あかり「えーっと、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん」

あかり「念能力者の先輩として一つ、聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」

櫻子「うん?」

向日葵「えぇ…いいですけど…あんまり踏み込んだことは」

あかり「あかり、操作系なんだ」

櫻子「!」

向日葵「!」

あかり「でね、"発"を習得しようとしてるんだけど、うまくいかなくって」

59: 2012/08/09(木) 13:52:32.32 ID:k5kk5o1d0
あかり「それで、二人はどんな修行を」

向日葵「あの、赤座さん、私の話を聞いてました?」

あかり「え、うん」

向日葵「これから先、直接あなたと戦うかもしれませんのに」

櫻子「そうそう、手持ちのカードはなるたけ見せない方が有利だぞ」

向日葵「櫻子が言えたことじゃありませんけどね」

櫻子「なにをっ!?」

あかり「あはは、別に良いよぉ」

60: 2012/08/09(木) 13:53:08.30 ID:k5kk5o1d0
櫻子「へっ?」

あかり「あかりの眼で見て話して、二人は信用できるって決めたんだもん」

あかり「櫻子ちゃんや向日葵ちゃんから情報が漏れて」

あかり「もしあかりがやられても、それはあかりの責任」

あかり「後悔なんてしないよ」

櫻子「……ねぇ、向日葵」

向日葵「……ええ……」

櫻子「場所、移そっか」

あかり「え」

向日葵「校舎裏にでも行きましょう」

61: 2012/08/09(木) 13:54:40.27 ID:k5kk5o1d0
校舎裏

あかり「どうしたの二人とも?」

あかり「あかりは具体的なアドバイスをもらうために打ち明けただけだから」

あかり「二人は気負う必要なんて……」

向日葵「あなたの覚悟」

向日葵「確かにうけたまわりましたわ」ブゥン

櫻子「かっこいいぞ、あかりちゃん」ブゥン

あかり「!?」

向日葵「全てとはいきませんが」

櫻子「ちょっとだけ見せてあげるね」

63: 2012/08/09(木) 13:55:33.94 ID:k5kk5o1d0
あかり「な、なんで?」

櫻子「あかりちゃんと一緒だってば」

向日葵「これは私たちなりの礼ですわ」

向日葵「見せた方がアドバイスしやすいと思いますしね」

櫻子「系統は違うけど、ヒントになればいいな」

あかり「っ……ありがとう、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん……!」

あかり「…」

あかり(あかりは……)

あかり(あかりは いい友達を持った)

64: 2012/08/09(木) 13:58:21.87 ID:k5kk5o1d0
放課後、娯楽部部室

ガラッ

あかり「生徒会二人の能力分かったよぉ!」

京子「え、マジで!?」

ちなつ「でかしたあかりちゃん!」

あかり「櫻子ちゃんが強化系で、向日葵ちゃんが放出系」

結衣「へぇー、古谷さん放出系か、意外だね」

74: 2012/08/09(木) 14:31:00.73 ID:k5kk5o1d0
京子「実際に見せてもらえたの?」

あかり「触りだけ」

あかり「櫻子ちゃんは念のパンチで地面に穴開けて」

あかり「向日葵ちゃんは、木に止まってるセミを全部念弾で撃ち落としてたよ」

ちなつ「すごっ!? やっぱ年季が違うなぁ」

結衣「うーん・・・」

京子「それはそれで確かに、すごい能力だけどさぁ・・・」

75: 2012/08/09(木) 14:32:30.00 ID:k5kk5o1d0
あかり「うん。多分、真の能力は他にある、気がする」

ちなつ「ちぇっ、あかりちゃん使えねー」

あかり「そんなぁっ!?」ガーン

結衣「いや、あかりにしてはデカい情報を掴んでくれたよ」

結衣「具現化や特質みたいな想定しにくい念だったらともかく」

結衣「強化や放出は割と攻撃手段が限られてくるから」

77: 2012/08/09(木) 14:34:03.85 ID:k5kk5o1d0
結衣「でも、あかりの念も知られた……というか、言ったんだろ?」

あかり「……えへへ」

ちなつ「だと思った」

あかり「でもでもっ! マイナスにはならないと思うよ」

京子「なるほど、あかりは戦力としては最初から0……」

あかり「そういう意味じゃないよぉっ!」ズガーン

あかり「そりゃ操作系の"発"はまだ発展途上だけど……ふふ」

あかり「……ふふ、うへへへ……」

結衣「な、なんだその京子みたいな笑みは」

京子「えっ」

あかり「あかりの念能力の本質はね、操作じゃなかったんだよ」

ちなつ「へ?」

82: 2012/08/09(木) 14:43:07.25 ID:k5kk5o1d0
赤座あかり(操作系能力者)

常日頃から見つけている団子×2を操作することができる。
手動操作、自動操作の切り替えがあり、緻密に動作させられるがパワーは無い。

83: 2012/08/09(木) 14:44:01.62 ID:k5kk5o1d0
あかり(【お団子バズーカ】!)シュン シュン

京子「おお、あかりやるなー!」

結衣「結構遠くまで飛ばせられるんだな」

ちなつ「向日葵ちゃんから放出系の極意でも教えてもらったの?」

あかり「えっへん、お団子はあかりの一部みたいなものだったから」

あかり「操作すること自体は簡単だったんだー」

結衣「だけど……」シュッ

京子「よっと」パシッ

あかり「あぁっ!?」

84: 2012/08/09(木) 14:45:27.62 ID:k5kk5o1d0
京子「足りないっ! 力という名のパワーが足りないっ!」

結衣「やるとしたら遠距離から"隠"での奇襲かな」

あかり「ふぇ~ん、お団子返してぇ~」アセアセ

ちなつ「致命傷は与えられそうにもありませんね・・・」

あかり「ふふ……なぁーんちゃって」テヘペロ

ちなつ「」イラッ

あかり「実は、ここからが、あかりの真骨頂!」

あかり「」フッ

京結ちな「!?」

85: 2012/08/09(木) 14:46:35.55 ID:k5kk5o1d0
ちなつ「あ、あかりちゃんが、消えたっ?」

京子「気配は……僅かに……」

京子(――"円")

京子「ほい捕まえた」タッチ

あかり「あう……京子ちゃん判断はやいなぁ」

ちなつ「あ、出現した」

結衣「これは……すごいぞ。"凝"でも完璧に見えなかった」

90: 2012/08/09(木) 14:48:27.27 ID:k5kk5o1d0
あかり「えへへ、修行に飽きて団子外してる時に、偶然編み出したんだぁ」

京子「でもあかり……お団子外してると……」

京子「潜在オーラ量、減ってない?」

あかり「うそぉ!?」

結衣「その状態で水見式やってみなよ」

92: 2012/08/09(木) 14:49:39.73 ID:k5kk5o1d0
・・・

結衣「葉っぱが消えた……いや、見えなくなったのか」

ちなつ「やっぱり特質系になってますね」

京子「今の状態で団子の操作できる?」

あかり「ううん」

あかり「お団子外しちゃうと、特質以外の系統ほぼ0%になっちゃてて……」

結衣「弱いのか強いのか……」

ちなつ「使いどころが難しいですねぇ」

94: 2012/08/09(木) 14:51:24.23 ID:k5kk5o1d0
京子「いいじゃん、ステルス! あかりらしいって」

あかり「褒めてるんだよね? それって褒めてるんだよねっ!?」

京子「あ、そういえば能力名って決めてんの?」

あかり「スルー!?」

あかり「ま、まだだけど」

京子「なら……じゃじゃーん! めだちたgirl改め、抽選BOX改め、話題BOX改めガチn…」

ちなつ「無駄に長い…」

結衣「これ使うの久しぶりだな」

あかり「え、えぇ、これ使ってどうするの?」

京子「能力名をみんなで決めるに決まってんじゃん!」

あかり「嫌な予感がヒシヒシするよぉ……」

京子「一枚目が名前自体で、二枚目がルビね」ガサゴソ

97: 2012/08/09(木) 14:55:17.51 ID:k5kk5o1d0
【 背 景 ( モ ブ )】

あかり「いやぁぁぁぁぁぁぁっっ!? やっぱりこうなっちゃったよぉぉぉぉぉ!」アッカリーン

京子「ぶっwwwくっwwww」

結衣「名はw体をwww表すっていうけどwwww」

ちなつ「あかりちゃんwwwぴったりwwだよwwww」

あかり「もー! 笑わないでよぉっ!」プンプン

98: 2012/08/09(木) 14:56:15.58 ID:k5kk5o1d0
こうして、ごらく部4人は其々の念能力を見せ合い、
それを元に作戦を練った。

あかり(京子ちゃんは予想通りだったけど、ちなつちゃんはスゴイ方向性だなぁ)

ちなつ(結衣先輩、念能力もクールでかっこいいっ! 抱いてっ!)

京子(やっぱ私の能力が一番だな。それにしてもちなちゅは能力も可愛いハァハァ……)

結衣(勝てるのかこれ……私たちで……)

といっても四人とも奥の手は見せずじまいに終わっている。
あかりにしても、透明能力、【背景(モブ)】は名刺のようなもの。

あかり(本当の力はもう1ランク上なんだけどね。今は内緒だよっ)

100: 2012/08/09(木) 14:57:05.87 ID:k5kk5o1d0
息を止めてる間、誰も赤座あかりの姿を認識できない――【主役の不在証明(\アッカリ~ン/)】!

彼女にとって【背景(モブ)】はこの真の能力を隠すためのダミーでしかない。
芽生え始めたハンターとしての嗅覚から
自分自身の情報が漏れることは即、氏に繋がることをあかりは自覚しているのだ。

結衣「この辺にしよう。あんまり緻密に固めすぎててもアレだしな」

京子「そだね。相手の能力も分からないし」

ちなつ「できれば念を使われる前に仕留めるのがベストですけど」

結衣「相手は生徒会……そう上手くはいかないだろうな」

あかり「後は向こうの出方で臨機応変、だねっ」

結衣「ああ。これから先、決戦までは各自、牙を研ぐことに専念しよう」

京ちなあか「おおー!」

101: 2012/08/09(木) 14:58:45.79 ID:k5kk5o1d0
そして、光陰矢のごとく月日はゆるりと流れ

ごらく部 VS 生徒会

奈々「よし、全員揃ってるな」

――決戦当日

103: 2012/08/09(木) 15:00:17.18 ID:k5kk5o1d0
校舎一階、廊下

奈々「監督の西垣だ。これから皆さんには頃し合いをしてもらいます」

りせ「……」

綾乃「覚悟しときなさい歳納京子! 今日こそ娯楽部を潰してやるんだから!」

京子「望むところぉ! 綾乃と千歳も、負けたら、娯楽部いりだかんね」

千歳「どっちに転んでもええなぁ~」ブバー

あかり「わっ、大丈夫ですかっ!? これ、ティッシュ使ってくださいっ」サッ

結衣「お互いまるで緊張感がないな……」

ちなつ「安心してください。センパイは私がお守りします!」

櫻子「足、引っ張んないでよねっ」プイッ

向日葵「こっちの台詞ですわ」ムカッ

104: 2012/08/09(木) 15:01:06.32 ID:k5kk5o1d0
奈々「おいおい、折角ボケたのに、ツッコミ入れてくれたのは松本だけかよ」

ちなつ「いや、何も聞こえませんでしたけど…」

奈々「頃し合いってのは半分冗談だ。流石にそこまでいくとやりすぎだからな」

りせ「……」

奈々「そうだな。一応、ルールを確認しておくか」

全員「お願いします!」

105: 2012/08/09(木) 15:05:46.30 ID:k5kk5o1d0
奈々「基本は、何でもありのバトルロワイアル」

奈々「フィールドは学校の敷地内全て」

奈々「17時スタート、制限時間は無し」

奈々「どんな手を使ってでも敵を脱落させろ」

奈々「最後に残ったメンバーのチームの勝利とする」

106: 2012/08/09(木) 15:07:39.79 ID:k5kk5o1d0
奈々「脱落させる方法は2つ」

奈々「一つは、相手に『まいった』と言わせること」

奈々「今一つは、『戦闘不能』にすること」

あかり「はいっ!」

奈々「何だ、赤座」

あかり「脱落した後はどうすれば?」

ちなつ「もう負けたこと考えてるんだ……」

奈々「前者は自主的に理科室へ。後者の場合は
   その戦闘における勝者が『戦闘不能』になった相手を理科室へ運んでやってくれ」

結衣「そこは保健室じゃないんですね」

奈々「理科室で保護された脱落者は、バトルロワイアルが終了するまで拘束され」

奈々「二度と戦場へ戻ることはできないぞ」

107: 2012/08/09(木) 15:10:21.30 ID:k5kk5o1d0
奈々「私直々に脱落した奴を理科室まで運んでやるのも吝かではないが
   めったなことじゃ出張るつもりはない」

ちなつ「『戦闘不能』っていうのは、意識が無くなるまで半頃しにするって理解でいいんですか?」

奈々「……有体に言えばな」

奈々「半頃しまでいかなくても、動けなかったり、意識を失ったり……要するにノックアウトすればOKってことさ」

向日葵「恐れながら……先生、私たちの動向を、どうやって把握するおつもりですか?」

奈々「案ずるな。学校のいたる所に小型カメラを設置してきた。理科室からモニターする」

奈々「最初は蚊に取り付けたんだが、あいつら……縦横無尽に好き勝手飛ぶから
   全く使えなかったんだよな」

櫻子「かがくの ちからって すげー!」

りせ(頭はいいけどバカなのが玉に瑕……)

108: 2012/08/09(木) 15:13:16.44 ID:k5kk5o1d0
千歳「他に被害がでーへんか心配なんですけど……」

奈々「それには及ばないよ。今日はお前ら以外の生徒、教師職員は全員帰宅してる」

奈々「被害という意味じゃ、お前らもそうだ。怪我や後遺症の心配は一切しなくていい」

ちなつ「どういうことですか?」

りせ「……」

奈々「お互い」チラッ

奈々「念を使う以上、瀕氏に近い深手を負うことも少なくないだろうが」

奈々「その辺のフォローは私に任せてほしい、と言ってるんだ」

奈々「理科室にさえ来れば、お前らがどんな致命傷を負おうが、命ある限り完治してやれる」

京子「そんな魔法や奇跡みたいなミラクるんなことが……」

奈々「できる。できなきゃ実験の失敗の度に大怪我してる私はどうなるんだよ」

綾乃「確かに……すごい説得力だわ」

りせ「……」

109: 2012/08/09(木) 15:14:52.69 ID:k5kk5o1d0
奈々「他に質問はないか?」

奈々「ないようなら今k……おっと、言い忘れてた」

奈々「戦力数上で公平を期すために、松本は生徒会メンバーには加わらず
   私と一緒に理科室へきてもらう」

奈々「それで構わなかったな?」

綾乃「はい。問題ありません」

千歳「ただでさえ経験ゆうハンデがあるんやから当然ですよー」

櫻子「うぐ……会長がついてればラクショーだったのにな……」

向日葵「あら、怖かったら私の後ろに隠れてていいんですのよ?」

櫻子「うるせー! 怖くねーし! おっOい軍人!」

向日葵「おっOい軍人っ!?」

110: 2012/08/09(木) 15:16:57.96 ID:k5kk5o1d0
奈々「こんなもんか」

奈々「じゃ、両チームの健闘を祈る!」

全員「はいっ!」

奈々「以上だ」

そして奈々とりせは理科室へ
京子、結衣、あかり、ちなつは部室へ
綾乃、千歳、櫻子、向日葵は生徒会室へ向かった。

時間まで自陣で待機する運びとなっている。

皆、いつも通りに振る舞ってはいたが
すぐそこまでに迫った開戦を思えば、却って空しさを増長させるだけだった。

綾乃(戦いは避けられないのね……)

決戦開始まであと、7分――

113: 2012/08/09(木) 15:19:30.69 ID:k5kk5o1d0
~生徒会室~

綾乃「このルール、どう見てる?」

千歳「どうって……どう見ても娯楽部が不利とちゃう?」

向日葵「会長が抜けたところで、ハンデとしては小さすぎますわ」

綾乃「そうよねぇ……」

櫻子「え、そうですか? 今日見た感じじゃ、娯楽部かなり強くなってましたけど」

千歳「大分修行してきたみたいやなー。でも……」

綾乃「頭を取れば終わりじゃなくて、殲滅戦、だからね」

綾乃「一発逆転がない以上、総経験値が上である私たちの優位は動かないわ」

櫻子「な、なるほど」

綾乃(だからこそ、あまり気乗りしないのよね……)

千歳「……」

114: 2012/08/09(木) 15:21:49.37 ID:k5kk5o1d0
千歳「綾乃ちゃん?」

綾乃「へっ?」

千歳「浮かん顔しとるけど……大丈夫なん?」

綾乃「だ、大丈夫に決まってるじゃない! 心配はノンノンノートルダムよ!」

千歳「歳納さんと戦うんが嫌?」

綾乃「

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